PCサイトはこちら

水と塩と空気だけの完全断食40日間の総評

41日目の出来事

あの後、どうなったのか…………

まず、40日間の断食を自己評価する前に断食が明けた41日目の午前0時に何が起きたのかを書きたいと思います。

私はベッドの上で眠ったり目が覚めたりを繰り返していました。意識を失っていたのかもしれません。意識が朦朧とする中でひたすら41日目の午前0時になるのを待ち続けました。そして、とうとう時計の針が12で重なりました。

今思い返しても、そのとき「達成感を感じた」という記憶がありません。身近に迫っている死を振り払うためには、「とにかく食べなくてはならない」と考えていました。

私はふらつきながら納戸へ行き、この日の為に大量に用意してあったウィダーinゼリーとカロリーメイトを取り出しました。通常の断食明けでしたら復食は3分粥から始めるのですが、40日間固形物を体に入れていない体では、それさえも無理があるかもしれないと想像していたからです。

しかし、その考えも甘かったようです。ウィダーもカロリーメイトも全然体が受け付けません。吐き気がして喉を通らないのです。人工的に作られた食物を鼻も、喉も、胃も拒否していました。これは大きな誤算でした。このつづきは電子書籍版で……

 

水と塩と空気だけの完全断食
40日間全記録:電子書籍版

本書は筆者が2015年10月1日から同年11月9日まで毎日ホームページを更新しながら断食中の体組成スペックや心理状態をありのままに報告した記録書です。

私が断食している理由の1つは、1996年にスコットランドのロスリン研究所で誕生したクローン羊ドリーに由来します。

ご存知の通りDNAには全身の設計図が記録されているはずなのですが、このとき研究者は羊の乳腺の細胞から全身の設計図を取り出して、一匹の羊を誕生させようとして乳腺のDNAに様々な栄養を与える実験を繰り返していました。

しかし、どんなに様々な栄養を与えても結局乳腺の細胞からは乳腺しか出来上がらず、諦めてしまいました。

そうして何の栄養も与えずに放置しておいたDNAから、なんと全身の設計図が偶然にも取り出せたのです。やがて乳腺の細胞から一匹の羊を誕生させることに成功しました。それがクローン羊ドリーです。

このクローン羊ドリーの誕生が示唆しているように、動物の細胞は栄養を与えることだけが活性化をもたらすのではなく、逆に栄養を与えないことが未知の活性化を引き起こすことを物語っています。

お腹が空いたら食事を摂る、疲れたら栄養ドリンクを飲む、病気になったら薬を飲む、何でもプラス、プラス、プラスというのが常識ですが、マイナスの理論で細胞の活性化を高め、自然治癒能力を最大限に引き出すのは更に強力なのではないかと、この28年間の断食生活で実感しています。

本記録書の出版にあたりまして優れたプラットフォームを提供してくださいましたAmazonの皆様方と、断食中にいつもそばで見守ってくださっている神に感謝を述べさせていただきます。ありがとうございました。

2023年4月28日 日高見旅人

 

水と塩と空気だけの完全断食
40日間全記録:電子書籍版

 

水と塩と空気だけの完全断食
30日間全記録:電子書籍版

 

熟練者が挑戦してみた16時間断食
6カ月間全記録:電子書籍版

 

戻る